ほんとは簡単!楽しい楽器選び! #5 アコースティックギター アコギの種類編③ スケール編
おはこんばんにちは~!
一生でも屈指の忙しい日々を過ごしている木場です。
前回はボディの大きさによるアコギの音の違いをざっくり説明しました。
今のテーマはネックの長さ!
ネック…直訳すると首。
ギターをひょうたん型の箱と竿に分けたときの竿の部分ですね。
この長さ、楽器によって相当微妙に違います。
なんでそんな違いがあるのか?どんなメリット、デメリットがあるのか?
前回同様Martin社の楽器を例に取り説明します。
前回も登場したマーチンの大人気モデル「トリプルオー」
…と、ジョンメイヤー等の使用で知られる「OM」…あれ?
何もかもそっくり、厚みもくびれも大きさも。
それもそのはず、ボディ部分はまったく同一形状!
ピックガードの違いとか、そもそも画像の2本はグレードが違うじゃねえかという話は置いといて
形状的な違いは本当に
「ネックの長さの違い」
のみ。
今回のテーマはこれ。
どれほど違うか
ギターのネックの長さ、といいますか、弦が張ってあって鳴っている部分の長さを「スケール」といいます。長いとロングスケール、短いとミディアムスケールとかショートスケールとかっていう風に言います。
で、瓜二つのトリプルオー先輩とOM後輩はどれくらいタッパが違うかというと、
トリプルオー・・・632.5mm
OM…645.2mm
その差・・・12.7mm
・・・え?
その差・・・12.7mm
全然違わなくないですか???
・・・「そうですね!」と言えたらこのブログここで終了。
違うんです!ちゃんと違うんですって!
このクッソ微妙な違いで音は、弾き心地はどう違うのでしょう。
音・弾き心地の違い
ギターでいきなり考えると難しいので、例を出します。
輪ゴムでギターを作ったことないですか?
この原始的な楽器を弾いたときの記憶を思い出してください…
ピンと張った状態とゆるゆるの状態、どういう音がしていたか覚えてます?
きつく張った輪ゴムは「ピンッ」と張りのある短めの音が甲高く鳴って音はあまり伸びませんでしたよね?
逆に緩い輪ゴムは「びょーーーん↓」てな具合で割と長く、張りのない音で、弾いた直後からどんどん音が低くなっていませんでしたか?
これ、ギターにそのまんま当てはまります。
マジかよ。
トリプルオー
柔らかめの繊細な音で、サスティンが比較的伸びる。
OMに比べ弾き方によってピッチがうわずることがある。
張りがゆるめでチョーキングしやすい
OM
力強く張りのある中高域が特徴の華やかな音。歯切れよくサスティンはやや短い
ピッチがトリプルオーより正確。
張りは強めでチョーキングはガンバレ
嘘のようなホントの話。
実例
木場のギターはトリプルオー先輩と同様632.5mmスケールなんですが、石尾団長のギターはなんと647.7mmとOM、ひいてはドレッドノートよりも長く、木場は彼の楽器を借りてチョーキングしようとしてとても痛かったです。まる。
「猫の目のリードギターのあいつ、アコギのくせにチョーキングよくやるなー」
とお思いの奇特な方がいらっしゃったら・・・
白状します!
木場は石尾さんより15.2mmズルしてます!!
はい、いかがだったでしょうか?
見た目には違わないけど弾く分にはとっても気にしてほしいネックの長さの違いでした!
一度アコギを挫折したことがある方、人のアコギを持たせてもらってとても押さえられなかった方はぜひ、店員さんに「スケールの短いギターを弾かせてください」と言ってみましょう。
次回もアコギの違いについてご説明しようと思います。
乞うご期待!(今ネタ出し中)